2015年7月アーカイブ

最高裁判所の広報誌として「司法の窓」が出されています。現在80号まで出されていて、裁判所HPで見ることができます。
内容や体裁はある意味「裁判所らしい」感じですが、最高裁判事の方が書かれている「15のいす」は普段なかなか接する機会のない
現役の最高裁判事の個人的な思考や趣味に触れられるシリーズかと思います。

最高裁HP・司法の窓のページ

http://www.courts.go.jp/about/sihonomado/


弁護士・医師等の専門業務について無資格者が業務を行って金員を取得する行為が散見されます。本件は無資格者が「あたかも弁護士以上の能力を有しているかのように振る舞って本件顧問契約を締結させ」たものとして、弁護士のみが法律委任事務・有償を行い得るとする弁護士法72条はもとより公序良俗に反するものとして、顧問契約等を無効として、無資格者へ金482万円超の返金を命じました(東京地裁平成27年1月19日・判例時報2257号65頁)。

弁護士業務のあり方等も含め、種々の問題を提起する面もあろうかとは思いますが、まずは弁護士法違反行為の法的解決事案として参考になるかと思われます。

東京高裁平成25年4月24日(判例タイムズ1412号142頁以下)は、賃貸人は一定時期以降は賃貸借契約を解除する等、損害拡大を防止し得たものとして、賃借人の責任範囲のうち、一定時期以降分を保証人に求めることは義則・権利濫用としました。
同様の考えは、最高裁平成9年11月13日(判例タイムズ969号126頁)にも示されており、複数の下級審裁判例もありますが、東京高裁の判断でもあり、改めて実務上参考になるものと思われます。