【裁判・民事】司法書士の登記済証の真否の調査義務違反が問題とされた事案につき、義務違反を認める一方、賠償義務を否定した裁判例(東京地裁H26・4・14)
東京地裁平成26年4月14日判決(判例時報2234号69頁)は、不動産登記申請手続を受任した司法書士が偽造登記済証の所有権移転に係る原因行為の日付に全部事項証明書の記載と齟齬があることを見過ごし何らの調査もしなかった事案につき、当該司法書士の義務違反(債務不履行)を認める一方、原告(依頼者)が不動産業者であることや実質的な損害を受けているのは別人であること等から、原告(依頼者)との関係で賠償義務は否定しました。
司法書士の義務違反の判断基準や損害把握の点で参考となる一事例と思われます(確定しています)。
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