弁護士メモ|千葉晃平のひとこと
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  • 【書籍・文献(3)】「ホームズーラスキ往復書簡集」M.D.ハウ編・鵜飼信成訳
  • 【書籍・文献(3)】「ホームズーラスキ往復書簡集」M.D.ハウ編・鵜飼信成訳

    古典の部類に入り、また、専門的な読み物ですが、ブランダイスルールなど現代の教科書にのっている知識・理論が生まれた時代の書簡集であり、大きな知的刺激を得られるものです。入手は容易ではないかもしれませんが、年度替わりの少し時間がとれるときなど、一読する価値があると思われます。

     

    O.W.ホームズは、1841年生まれ1935年没の、ハーヴァード大学教授を経て、合衆国最高裁判所裁判官を30年間つとめたもので、H.J.ラスキは、1893年生まれ1916年没の、ロンドン大学教授、イギリス労働党指導者です。

     

    書籍末尾の紹介では「二人の傑出した知識人が1930年代の激動の時代にあって、静かに本を読み、その感想を書き送り、また、周辺にあらわれるさまざまな人物と出来事を分析し、それらを鋭さをひめたユーモアで表現してゆく、ラスキ23歳、ホームズ75歳のときから始まって20年間に及ぶ数多い書簡の中から、最も興味深いものを選び編成したこの書簡集は、読む者の心をとらえ、知的理解を触発しつつ、その基礎を流れる時代の知性史を明瞭に提示する。」と書かれています。