弁護士メモ|千葉晃平のひとこと
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  • 【裁判・労働】酒気帯び運転で検挙された市立中学校教師の懲戒免職処分が、裁量権逸脱で取り消された事案(東京高裁平成25年5月29日)
  • 【裁判・労働】酒気帯び運転で検挙された市立中学校教師の懲戒免職処分が、裁量権逸脱で取り消された事案(東京高裁平成25年5月29日)

    本件は、飲酒後7時間の睡眠をとり、財布がなかったことから紛失届のため、自動車を運転し交番に行ったところ、「お酒の臭いがする」として検挙されてしまった事案です(判例時報2205号125頁)。1審(名古屋地裁平成24年11月30日)でも処分取消しとされたものです。判決で認定された事実からみれば、本件運転行為に強い違法性は認められないと思われ、そもそも、懲戒処分とすべきであったのか、控訴まで行う必要があったのか等も検討されるべきと思われます。