弁護士メモ|千葉晃平のひとこと
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  • 【消費者・参考】「消費者法講義(第4版)」で消費者法を学ぶ~第1章・消費者問題と消費者法(1/19講)
  • 【消費者・参考】「消費者法講義(第4版)」で消費者法を学ぶ~第1章・消費者問題と消費者法(1/19講)

    消費者法の基本的教科書として日本弁護士連合会編「消費者法講義(第4版)」(日本評論社)があります。この本は、消費者被害救済と予防のため、理論面と実務面の両輪から基礎的な力を養うのに、有意なものとなっています。

    本来は、直接読んでみることがよいとは思いますが、動機付けや読む視点があったほうが親しみやすいとも思われ、各章の導入・視点等につき、若干のコメントをさせていただこうと思います。

    第1回目は【第1章 消費者問題と消費者法】になります。

    この章は、いわば総論です。総論は各論(個別の問題・課題)に触れて理解が深まるものでもありますから、個々の記述につき「分かったような分かんないような」感じであっても、まずは第1章全体を通読していただくほうがよいと思います。通読後、以下の視点で、自分なりの答え(文字にして2~5行程度のコンパクトのもの)がもてれば、理解がすすんでいるものと思います。とくに知人・友人に説明してみるなど、対外的に説明してみることもとても有益です(鏡に向かって自分自身に説明してみることでもよいと思います)。

    Q1 消費者法の、既存の法体系(法のイメージ、全体像)との大きな違いはなにか。

    Q2 消費者問題を日本の歴史的に見るといつ頃から生じてきたといえるか。投手の段階では、消費者の権利・利益保護と、産業振興の観点からの業者規制と、どちらに重点があったといえるか。

    Q3 消費者・消費者問題の特性を明らかにする意義はあるか。あるとすれば、どののような意義があるか。

    Q4 合理的人間像の考え方とはどのようなものか。この考え方と消費者法における「人」「消費者」の考え方の相違はなにか。

    Q5 消費者・消費者問題の3つの特性はなにか。

    次回は「第2章 消費者契約の過程Ⅰー契約の成立と意思表示の瑕疵」です。