【書籍・文献(6)】「『ストーカー』は何を考えているのか」小早川明子(新潮新書)
著者は、ご自身もストーキング被害に遭われ、これまでカウンセラーとして1500件を超える相談を受け、多数の被害者・加害者と向きあってきたといわれます。その実体験に基づき、被害者保護はもとより、加害者の一人ひとりが自分の心の問題・闇の「扉」を開く「鍵」を見つけることによる本質的解決の視点など、私たちが向きあうべき貴重な事実と示唆とが書かれています。
昔は「お前を殺すと予告する人は本当に殺す気はない」などと言われていましたが、現在はそうではなくなっており、人間の本質は時代が経ってもそうそう変わらないと思われる一方、その本質の『現れ方』は時代の変化とともに変わっているのでしょう。現代の法律実務家としても一読・勉強すべき書籍と思われます。
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