弁護士メモ|千葉晃平のひとこと
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  • 【裁判・民事】70歳超の母のキャッシュカードを所持し暗証番号を知っていた娘が行った預金払戻請求に応じた銀行につき、銀行側の払戻権限確認義務違反を認め、2082万円の支払いを命じた裁判例(東京地裁H26・8・21)
  • 【裁判・民事】70歳超の母のキャッシュカードを所持し暗証番号を知っていた娘が行った預金払戻請求に応じた銀行につき、銀行側の払戻権限確認義務違反を認め、2082万円の支払いを命じた裁判例(東京地裁H26・8・21)

    東京地裁平成26年8月21日判決(金融・商事判例1453号56頁)は、娘がATMで引き出そうとした後、銀行担当者が事情確認の際に、娘が建築費用支払いのためであるとか不自然な説明を行っていること、預金残高のほぼ全額の引き出しであること等の事情がありながら、本人へ意思確認しなかったことに注意義務違反を認めたものです。銀行側の免責特約の主張も排斥しました。


    控訴れているとのことですが、銀行側の杜撰な対応への判断として実務上も参考になると思われます。