弁護士メモ|千葉晃平のひとこと
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  • 【裁判・金融】岡三証券仙台支店をめぐる顧客に対する1年間にわたって日々虚偽の株価を報告していた事案についての提訴記事(河北新報H28・1・21)
  • 【裁判・金融】岡三証券仙台支店をめぐる顧客に対する1年間にわたって日々虚偽の株価を報告していた事案についての提訴記事(河北新報H28・1・21)

    本日(平成28年1月21日)の河北新報記事からです。
    岡三証券仙台支店をめぐる、顧客に対する株価虚偽報告の事案です。岡三証券仙台支店では、下記記事にもありすように
    過去にも高齢女性への被害事案(訴訟上の和解で岡三が一定額を賠償したもの)があり、根深い問題があるように感じられます。
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    http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201601/20160121_13013.html

    <株価虚偽>岡三証券を提訴


     準大手証券の岡三証券仙台支店(仙台市青葉区)からうその株価を繰り返し教えられ、損失が膨らんだとして、同市泉区の無職男性(69)が20日、同社と同支店の担当者に約800万円の損害賠償を求める訴えを起こした。
     訴えによると、取引は2013年9月に始まり、同支店はグーグルやツイッターなど海外5社の株1000万円分を販売。投資相談を担当した副主任が毎日、電話で男性に終値を報告していた。
     副主任は14年11月、運用状況について56万円の損失があると説明。男性が詳しい説明を求めたところ、実際の損失は約310万円に上り、副主任の日々の電話報告が虚偽だったことが判明した。男性が毎日メモしていた株価と実際の株価との違いから、13年11月から約1年間にわたって虚偽報告が続いたとしている。
     男性側は「老後資金をほとんど預けるほど信用していた。金融商品を扱う業者による虚偽報告は極めて悪質で、証券取引への信頼は根底から崩れた」と主張する。
     岡三証券グループ広報部は「まだ訴状が届いていない。内容を精査し、対応を検討したい」と話した。
     提訴に先立ち、男性側は昨年6月、損害賠償などを求め仙台簡裁に調停を申し立てた。同社側は14年3月以降の約8カ月間について虚偽報告の事実を認める一方、法的責任を否定。同社が示した賠償額も折り合わず、協議が決裂したという。
     同支店をめぐっては、交通事故で判断力が低下した太白区の無職女性(81)が新たな株取引を勧められて損害を受け、賠償を求める訴えを仙台地裁に起こし、14年12月、同社が違法行為を認めて和解した。